魅力的な登場キャラクターと次々と展開されるストーリーに引き込まれて、シーズン1からシーズン8まで見ました。見始めたら早く次が見たいと楽しみになっていました。
個人的にはシーズン6で前にも同じような展開があったなと感じた部分があったため、マイナス1点です。
ウォーキングデッドは終焉を迎えた世界で、ゾンビと戦い生き残っていくサバイバルドラマです。
世界観をリアルに描いて、現実にゾンビがはびこる世界になってしまったら人間はどうなるかを表現していて、とても面白いと感じました。
この作品を見て本当に怖いのは、ゾンビよりも本性をあらわにした人間ではないかとシリーズを通して思いました。
特に魅力に感じたのは人間ドラマです。シリーズのキャラクターが魅力的で、身近な人がゾンビになるかもしれないという恐怖と葛藤の中で、それぞれの人に考えと行動があることで、
仲間内の衝突が起きたり、極端な行動をしてしまったりと人間味があって良いと思いました。
主人公たちのグループに訪れる仲間の別れ、新たに出てくる味方や戦うことになる人々と、登場キャラクターが多く、何度も感情移入しています。
またどのキャラクターも例外なく死ぬ可能性があり、好きなキャラクターは常に死なないでーと思って見てます。個人的には特に主人公のリックと韓国系アメリカ人のグレンがお気に入りです。
リックはどんな状況でも生き抜いていく力があるが、必ずしも決断した選択が正解しているとはいえず、後悔したりする中で、人間として成長している姿が魅力的です。グレンは信念の強さと優しさがあり、どんなことがあっても人のことを想っているのが好きです。
シーズン1はゾンビに襲われて、どう戦って逃げていくかの側面が強く、作品の導入として入っていきやすかったです。
シーズン2は違うグループとの出会いと違った考えのすれ違いを描き、シーズン3以降は人間同士の争いがだんだん起きていきます。
シーズン7は特に人間同士の争いが激しく、ショッキングな場面もあって、見ていくのがつらいと感じてしまうこともありました。それほどまで感情移入して見入っていたのは自分でもびっくりでした。
ウォーキングデッドはゾンビ作品というより人間ドラマ作品です。魅力あるキャラクターがたくさんいて、だれでも共感できる人物が出てくると思うので、ゾンビだから見なくてもいいやと思っている人こそぜひ見てみてください。
評価9/10