ラストピリオド‐終わりなき螺旋の物語‐と聞くとそれは壮大な物語が待っているのかと思いきや特にそんなことはなく、待っていたのはただの日常でした。
そんなに戦うわけでもなく、大して冒険する話もないんですがでもついつい見てしまう良いアニメです。
まず真っ先に良いなと思ったのがキャラクターでした。みんな元気で自由でそして何より可愛い。
キャラクターデザインがとても好みで、かなり丸っこくて頭身が低くまるで朝アニメと見間違えるくらい可愛らしいデザインなので女性の方が見ても楽しめるのではないかと思います。
でもそこは流石に深夜アニメ、頭身が低いながらも出るところは出ていたり少しムチッとしたプロポーションになっているので普段深夜アニメを見慣れている人でも物足りなさは感じなくて済むようになってます。
絵のことばかり書いてしまいましたが話も印象がないわけではなく、むしろラストピリオドの凄いところは話にありました。
確かに冒険などは少なく基本的にはギャグ多めの日常ものになるのですが、とにかく話がぶっとんでいて次の展開はもちろんラストが全く予想出来ません。
ぶっとんでいる方向も色々でいきなり大金持ちになったり、軽く戦争みたいなことをはじめたり、キャラクターがとにかく自由で好き勝手に動くので毎回一話完結のような内容になってます。
知っている方がどれくらいいるかは分かりませんが、ちょうど2000年くらいに放送していたギャラクシーエンジェルというアニメにかなり似ていて、よく言えば懐かしく、悪く言ってしまうとかなり古めなノリになっているのではないかと思います。
こちらはキャラが可愛らしいので少し想像しにくいかもしれませんが誰もが知っている作品に例えると、こちら葛飾区亀有公園前派出所に割と近いかもしれません。
そしてこれもなかなか人を選ぶ要素なのですが、パロディ色、風刺がかなり強いです。パロディに関しては、少し前に流行ったけものフレンズを丸々真似をした話、風刺に関しては原作がソーシャルゲームということもあり、
課金にのめり込む人を題材にした回から政治や外交問題を扱っている話があったりと、キャラクターが自由に作られているだけあって話も負けないように更に自由に作られている印象です。
もしかしたらそれも原作がソーシャルゲームということで予算がふんだんにあるからなせる業なのかもしれません。その証拠に全話を通して作画がほとんど乱れることはありませんでした。
それどころか目を見張る程のバトル作画の回もあり、話も絵もとても楽しめるアニメでした。
万人にはオススメ出来る訳ではないので星は7です。興味があれば一度見てみて損はないと思います。