第1作目アイカツに続く2作目の今作アイカツスターズ。178話続投してきたキャラクターを一新しての新作に期待半分不安半分といったところでしたが、結論から言ってしっかりアイカツしていて良い作品でした。
主人公の虹野ゆめが先輩アイドル白鳥ひめに憧れて、幼馴染の七倉小春と共にアイドル養成学校である四ツ星学園に入学する、という始まり方は1作目と似ていて安心して見ることができました。
しかしずっと過去作をなぞっているだけではないのが今作の良いところで、学園では歌や劇、踊りなどそれぞれに特化した組に分かれていてまたその代表者4人でS4というグループを結成、学園一のアイドルグループとしてみんなを引っ張って行くという設定がとても魅力的でした。
メインキャラ達がそれぞれの組に入って憧れの先輩たちと絆を深めて成長していく、でも先輩たちに与えられるだけではなく先輩たちも影響されることでたくさんの試練や成功、また別れがどんどん感動的になっていきました。
第一部にあたるであろうS4になるまでの話はもちろん感動的で楽しめてはいたんですがいくつか不満に思ってしまう点もやはりありました。
まず一つ目は主人公である虹野ゆめがトントン拍子に上手く行き過ぎてしまっていたこと。
流石に主人公ではあるし、ある程度はサクセスストーリーでも良いとは思うのですが、出る大会オーディションでどれも大した苦労もせず成功を収めてしまい、見てる側からするとあぁどうせまた優勝するんだろうなと出来レース感に少しうんざりしてしまうことがありました。
練習している描写はあるので成功が何も悪いことではないけれど成功の裏では上手くいかずに泣いている人間がいる訳で、それがそのまま二つ目の不満に繋がっています。
虹野ゆめとライバル関係にあった桜庭ローラが必要以上に挫折を味わうことになっていたのです。もちろんローラも最終的には成功を収めますが、あまりにも理不尽なのでそこの2点に関しては楽しく見れたとは言い難かったなと思います。
しかしそれを除けば不満な点は特になく、舞台や話が大きく変わった第2部になると今まで以上に作画や演出に力が入り更に物語を盛り上げてくれました。
前作を見ていた人が喜ぶようなお祭りのような話も用意されていてファンサービスの良さに嬉しく思うこともありました。
このアイカツスターズは今作から見ても楽しめ、また前作から見てた人も満足できる良いアニメなので星7.5です。