スペースコブラと言えば40代から上の世代で知らない方いないのではないかというほど有名な作品です。
主人公のコブラは金髪と赤い服がトレードマーク、
スペースコブラ好きで有名なお笑い芸人の方がこの格好でテレビに出てますよね。テレビに出る時までコスプレをするほど魅力的なキャラクターなのかと興味を持ち、スペースコブラを視聴してみたのですが結果その気持ちがはっきりと分かる素晴らしいアニメでした。
とにかくコブラというキャラクターが格好良い、このアニメは最初から最後までそれに尽きます。ストーリーは宇宙進出が進んだ未来が舞台で、コブラが海賊ギルドと呼ばれる悪の集団と戦うハードボイルドな冒険ものとなっています。
コブラは昔からこの海賊ギルドと戦っていたが戦いばかりの殺伐とした世界に嫌気がさし、記憶を消し顔を変えて普通の日常に戻ろうとするが、ひょんなことから記憶が戻ってしまいまた戦いの世界に身を投じていく、というのが物語の始まり。
体が金属で出来ている女性型アーマロイド、通称アーマロイドレディと共に様々な星で出会いと別れを繰り返しながら海賊ギルドと戦っていくのですが、またこのアーマロイドレディがとても良いキャラクターなのです。
コブラは戦いから足を洗った時整形をした影響で美形とは言い難い顔をしているのですが、とても男らしく、かつフェミニストなので非常に女性からもてます。
そしてコブラも女癖が良いとは言えず彼の旅には女性が付き物、そんなコブラに嫉妬せず文句すら言わずにやれやれといった様子であとをついて行き、
コブラがピンチになったら迅速にフォローを入れて彼を支える正に良妻ポジションで良い相棒となっています。
こんな二人の旅路はいつも波乱万丈、いくつもの惑星をまたにかけ魔法使いと戦ったり、一つの惑星が滅んでしまったり、果ては時間を超えたり、その全てをコブラの強さと知恵、そして二人のコンビネーションで華麗に乗り越えていきます。
この冒険を盛り上げてくれるのがとにかくよく動き質の良い作画、まるで映画と見紛う程のクオリティーで、よくテレビシリーズでこれが出来たと感心するほかありませんでした。
オープニングを始めとするBGMの数々もとても素晴らしく、かかるタイミングも的確なので興奮しないはずがありません。
唯一欠点があるとすれば、物語における前後の繋がりや伏線が比較的少ないといったところでしょうか、ただそれも深く考えたりせずに冒険を楽しみたい人にとっては利点にもなりえます。
これらを踏まえて私の評価は星9です。