評価:10点。
テレビアニメ版のストライクウィッチーズの続編という形で世に出た本作品です。
テレビアニメ版からの伏線も最後で回収されるので、テレビアニメ版を見てから劇場版を見たほうが何倍も楽しめること間違いなしです。
逆に劇場版から入ってしまうと、ウィッチやネウロイといった細かい設定が分からないので、あまり楽しめないかもしれませんね。
劇場版では主人公の宮藤芳佳が上官で、成長したなあという姿を見られるのがまず第一の見どころです。もうひとりの主人公であり、芳佳の部下という形で出てくる服部静夏もなかなか良いキャラをしています。
真面目で堅物なところが、ゆるーいキャラの芳佳と衝突する事も多く、二人の兼ね合いを見てニヤニヤするシーンもありました。
最初は芳佳にイライラしている静夏ですが、徐々に態度が変わっていくのも見どころの一つです。
芳佳が所属する501部隊の皆も当然出てきますが、登場の仕方が相変わらずかっこいいです。詳しくはネタバレになるのですが「ここで来るか!」という場面で登場するキャラもいます。
キャラが可愛いだけでなく、男心をくすぐるような熱いシーンも盛りだくさんなのが、ストライクウィッチーズシリーズの良い所でもありますね。
また、友情を超えた関係のリーネと芳佳、芳佳と静夏のカップリングも色々と想像力を掻き立てる関係性に見せるところはさすが高村監督です。
ロシアとフィンランドを元ネタにした国出身の、サーニャとエイラの禁断のカップリングだけでもこの映画を見る価値があります。
501部隊以外では人気キャラの一人である「ニパ」ことニッカ・エドワーディン・カタヤイネンや、赤ズボン隊の三人組も出てきて、まさに勢揃いといった感じは劇場版ならではの演出でした。当然ただ出てくるわけではなく、戦闘にも絡む良いところで出てくるので注目です。
その戦闘シーンもアニメ版と同等かそれ以上に気合が入っており、引き込まれること間違いなしでしょう。特に、魔法陣の演出と滑らかに動くウィッチ達の空中機動に注目です。
戦闘機マニアや銃マニアにしか分からない細かい要素もあるので、見ていて飽きさせません。個人的にはネウロイのデザインが好きで、見ているだけで時間を潰せるほどです。
ラストのシーンはファンなら涙モノです。テレビアニメ版の結末を良い意味でものの見事に裏切ってくれました。少年漫画のようなカッコよさと熱さと、女の子かわいさと友情を描くストライクウィッチーズ劇場版、ぜひオススメしたいです。