コミックスがあれだけ人気なので今更説明はいらないかもしれませんが、原作は週刊ヤングジャンプで現在も連載中の人気漫画、アニメは2012年からシーズン1が、翌年からシーズン2が始まりました。
時は紀元前250年くらいの春秋戦国時代の末期、後に中国を統一する始皇帝の若き頃のお話しです。
こうしてみると中国ってやっぱりすごいですね。同時代の日本ってどうだったんだろうと思います。三国志より何世紀も前ですが、武器や鎧が普通に使われています。
もちろん、アニメだから時代考証はそれなりになのでしょうが。(なにせ、戦場に可愛い女性キャラが結構登場するくらいだから。)
でも、大筋では史実に沿っており、これがけっこう勉強になります。主人公は「信」という田舎の少年です。将来は大将軍になると大見えを切る奴隷の小僧は、「政」(後の始皇帝)と偶然知り合い、共に行動することに。
「政」は秦の王でありながらクーデターにあい、隠れているところでした。
シーズン1は「政」の政権奪取への協力、歩兵としての初陣から経験を積んで隊長格へ。そして秦国で最も有能で武勇を誇る「王騎将軍」との出会いから王騎将軍の死に際して後を託されるあたりまでです。
シーズン2は「飛信隊」と名付けた自分の部隊を持つようになった信が「蒙恬もうてん」「王賁おうほん」といった同年代の若き武将と競いながら、魏国や趙国を相手に戦の経験を積んでいきます。
シーズン1で変な被り物をした変な子供として登場していた「河了貂かりょうてん」がちょっと成長してみると実は女の子だった、しかも、戦術を学び、軍師として飛信隊へ合流するあたりまでがシーズン2です。
説明内容端折り過ぎですが、全38話と全39話、見始めたら一気でした。
恥ずかしながら放映時は見ていなかったので、Huluで目に留まってからになりますが。でも、次週を待たず自分のペースで見られるのは気持ちよかったですよ。
先ほども触れましたが、戦記物でありながら、河了貂の他、「羌瘣きょうかい」「楊端和ようたんわ」といった女性キャラも活躍し物語に花を添えます。
ちなみに、楊端和も羌瘣も実在の秦国将軍として史実に残っています。もちろん実際はむさくるしいおっさんなのでしょうが、
いや、それは言わない方がいいのか。
主人公の信も「李信」として記録に残っています。詩人「李白」の祖先ではないかと言われているそうですね。(本編とは関係ないけど)
10段階評価でいくなら8.9ポイントです。最後に言っておきたいことは一つ。NHKさんにお願いしたい。アニメ化シーズン3はどうなったのでしょう。原作コミックスは遥か先まで進んでいるのに。