サービス終了したオンラインゲームに取り残された主人公が世界征服を目指すダークファンタジーの二期にあたります。
アニメ自体のテンポは良いんですが、二期スタート時では「冒険者として名声が高まった」くらいのまだまだ序盤といった具合です。ゲーム内に取り残されたという戸惑いは少なくなり、悪役感がより強くなっています。よりダークファンタジーらしくなり、一期で人気のあったキャラクターも残っているため、キャラクターの魅力はこちらの方が高まっていると思います。
二期はざっくり言うとリザードマンへの侵攻と王都の動乱を抑える二つの話に別れます。
まず、リザードマンの方は文句なく面白いです。主人公が侵攻する理由は「人間では強いアンデッドが作れないから」という悪役らしい発想。一瞬どっちが主人公かわからなくなりそうですが、きちんと話がまとまるところは文句のつけようがありません。
一方、王都の方なんですが、ここでは人間の嫌らしさが全面に出ていて、見ていて可愛そうだったり不快になる部分が若干ありました。こういうとき、私もアンデッド属性であれば……と思うあたり既にこのアニメにハマっているのは間違いないのですが。
もちろん、この悪役はきっちり償いをさせられるわけで、そういう意味では必要なのだとわかっています。個人的な点数の付け方ではあるのですが、二期の後半で若干差し引いて8点とさせていただきます。
主人公サイドは基本的に一期と変わらずなのですが、人間側に魅力的で可愛いキャラが一気に増えており、特に冒険者ギルドの面々は素直に好感が持てます。
王家の方も悪役顔の王子とヒロイン顔の王女がいて一見正義と悪がはっきりしているかと思いきや、お互い裏の顔があって人間らしいというか、二元論で単純に切り分けられないところがリアリティがあってこのアニメらしいと思います。
このあたりは見る人によって好き嫌いがあると思いますが、逆に言えばどこかしかには好みのキャラが見つかるのではないかと思います。
少なくとも、萌え要素は二期の方が高いと思います。
複数の勢力の登場もあり、考察面のし甲斐はさらに増していますし、登場回数の少ないキャラクターも裏設定がしっかりされているあたりは一期と変わらない魅力です。
アニメだけ見るとあまり意味のわからない台詞とかがあったりしますが、考察ブログなどを読むとしっかり納得できる理由が書かれていたりして、ここがオーバーロードの一番の魅力だと思います。
三期も来ていますので、早めに視聴することをお勧めします。